2014年 前期 操体法講習会(臨床家向け)12回シリーズ(1月~6月)5日目3/13(木)行いました。
今期のテーマは、
『様々な角度からからだを考えて、操体法をとおして調整してみる。』
『自律神経系と操体法』です。
併せて、腰椎、胸椎も触診理論もお伝えしています。
前回までで基本操法の概略をお伝えしたので、それを元に橋本先生の展開した操法を探っていきます。
今回は、橋本敬三先生の著書で、テキスト「万病を治せる妙療法」からうつ伏せの操法をピックアップして、各操法の目的
調整ポイント、具体的なテクニックなどをお伝えしました。
操体法、うつ伏せの操法はよく「カエル足」などと呼ばれています。(片足の股関節と膝を曲げて胸の方に引き上げたようなポジションで行う操法です。)
でも、本をよく見ると、複数のパターンがあります。
首の向きだけでも、膝を曲げている側と、①同側に回旋するパターン ②逆側に回旋するパターン ③回旋しないで、正中にとどめておく(掌を重ねて額に当てるようにしている、いわゆる基本パターン)
と3パターンはあります。
ラクなことをするのが操体法だから、首はどの向きでも良いのかといえば違うのでしょう。
前回も書きましたが、橋本先生は、明らかに調整したい椎骨を視野に入れた全身の動きの流れを作ろうとしていると思います。
ですから、首の位置のいくつかのパターンは頸椎の調整も視野に入れていることがわかります。
椎骨の調整を重視する理由は、運動系のバランスだけでなく自律神経系のバランスに大きく影響するからです。
そのことは「万病を治せる妙療法」の94ページにもはっきりと書かれています。
”脊柱の歪みが病気の原因ー中略ーこの脊柱の歪みが自律神経失調とか不全とかいわれる状態を起こしたり、脊柱に付随する筋肉の異常緊張による神経や血管の圧迫などで、いろいろな病気の原因になります。”
まあ、先生は、東北帝大医学部、の神経生理学の研究室におられたのですから、当然の見解とは思うのですが、
改めて、このページを見ていて目を凝らしてしまった図が写真の図です。
よくある、自律神経の配線図かと思いきや、、
なんか普通の図と違いませんか?多少の椎骨レベルの違いは書籍によって記述にばらつきがあるのは理解できますが、
胸椎10番が眼や耳につながっていますね、あと臓器の名称でなぜ、眼、肺、心臓、腎臓、大小腸だけ丸で囲っているのでしょうか?
椎骨レベルでは、頸椎1番、 胸椎5.10番 腰椎2、5番を丸で囲ってあります。特にここが重要ということですか?
橋本先生と交流があった、身体均整法の体型分類でいえば前後型と左右型の反応が出やすい椎骨にあたるとは思いますが、他の体型との関連も良くわかりません、、
仙骨からはラインが出ていませんが、省略してしまったのでしょうか?
何度も読んでいたと思っていた本ですが、スルーしてしまっているとことがあるのですね、反省です。
どなたか、この図の出典をご存じの方は是非教えていただきたいと思います。
*参考にしてくださいね*
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